薬剤師のステップアップにおすすめしたい、管理薬剤師のメリット・デメリットは?
みなさん、管理薬剤師という職業をご存知でしょうか。聞いたことがある方もいるとは思いますが、ただの薬剤師ではありません。というと、何か特別な肩書があるように思われますよね。その辺も踏まえて、管理薬剤師とは何か、薬剤師とどう違うのか、どのような仕事をするのか、メリット・デメリットなどを詳しくお伝えしていきます。
管理薬剤師は、薬局やドラッグストアなどの店舗での責任者で、大きくは"医療品などの管理"と"従業員の監督"の2つに分けられます。同じ店舗で3年以上の職務経験を積んでから管理薬剤師になるのが一般的。その役割を下記にまとめましたのでご覧ください。
管理薬剤師の年収はいくら?
働く場所や施設・店舗などの規模によって違ってきますが、
同じ職場で3年と考えた場合、同キャリアを持つ薬剤師(雇用形態関係なく)がいる確率は高いため、年収に重きを置くのは難しいかもしれません。そのため年収600万円は1つの目安としてください。
管理薬剤師の仕事内容
管理薬剤師の仕事内容は職場によって違いますので、代表的な働き場所を3つに分けてご説明します。
では、管理薬剤師になるためにはどうすればなれるのでしょうか。資格などは必要なのでしょうか。
責任者としての責務をする管理薬剤師ですが、薬剤師の国家試験以外に"必要な資格はありません"。また、雇用条件などの決まりはなく、パートやアルバイトでも管理薬剤師になることは可能です。薬剤師として働いていれば、誰にでもなれる可能性があるということです。
ただし、病院や薬局などの施設で1週間に実働40時間(1日8時間以上)働く必要があること、責任者としての役割を果たすマネジメント力・コミュニケーション能力などが必要となります。調剤薬局を例にすると、同じ施設で通常3年程度の勤務を経て、内部昇進、もしくは転職を機に管理薬剤師になるというイメージです。
【管理薬剤師のメリット】
【管理薬剤師のデメリット】
いかがでしたでしょうか。管理薬剤師と聞くと、何か資格が必要であるとイメージしていた方が多かったのではないでしょうか。よく調べてみると、ある一定の経験を重ねればアルバイト・パートの方でも昇進できる可能性は十分にあります。もちろん、責任があり仕事量は増えますが、店舗のスタイル・状況、管理の仕方、スタッフの教育・指導方法によっては、うまくまとめることもできます。そこは管理薬剤師として少しずつ経験していけばいいのです。
また、より高収入を求めている方でれば、認定薬剤師(※)もしくは専門薬剤師の資格を手に入れることもおすすめします。年々高度になる医学・薬学に対応して、医療分野に関する豊富な知識やスキルを備えるためです。
※認定薬剤師と専門薬剤師の資格について詳しく知りたい方は『今後求められる薬剤師の専門性とは…』をご覧ください。
薬学部を目指している受験生、薬剤師になるために勉強している学生のみなさん、これから求められる薬剤師は、より専門性を持った人材です。将来日本の医療を担うスペシャリストとして、ステップアップしていきましょう。
管理人:舞(まい) | |
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薬学部を卒業後、薬剤師として5年間働くが職場に馴染めず、体調を崩して退職。約1年間の自宅療養の後、薬剤師として復帰。自分と同じように薬剤師復帰を目指す人や、薬剤師になりたい学生・受験生を応援するべく情報を提供してます!詳しいプロフィールはこちら |