こちらでは「薬剤師になるために必要なことは何なのか」といった基本的知識をまとめていきたいと思います。薬剤師を目指す上での常識を理解することで、ご自身が目指すべき大学はどこなのかを考える際の参考にして頂ければ幸いです。
必要なのは、薬剤師国家試験に合格し、薬剤師免許の交付を受けることです。試験に合格すれば厚生労働大臣から合格証書の交付を受けることができ、その合格証書があれば薬剤師名簿への登録を経た上で薬剤師免許の交付を受けることができます。この薬剤師免許についてもやはり厚労大臣から交付されます。
ただし、薬剤師国家試験を受けるためには条件があります。この受験資格を満たすための代表的な方法は「大学で薬学の正規の課程を修めて卒業すること」です。
薬学の正規課程は2005年以前に大学入学した場合は4年制でしたが、2006年からは6年制に改められました。医師国家試験を目指す医学部の正規課程も6年制ですから、必要な在学年数が医師を目指す学生と同じになったわけです。ですから、6年制の薬学部(薬学科)を卒業し、さらに国家試験に合格しないと薬剤師免許の交付は受けられないわけです。
受験者に対する合格率は70%前後であり、数字上はそれほど難しい試験には見えないと思います。実際、薬学部で真剣に学んできた学生であれば多くが合格することが出来ます。
ですが、薬剤師の試験は誰もが受けられるものではありませんから、薬学部を卒業できるかどうかも含めて試験の一環だと考えることも出来ます。そして、その薬学部を卒業した学生であっても、3割は落ちるのですから、決して軽んじることの出来る難易度ではありません。国家試験の難易度というのは、合格率だけで一概に判断できるものではないのです。
重要なのは、薬学部を平均以上の成績で卒業すること。これに尽きるのではないでしょうか。薬学部で標準を上回る成績を残すことができれば、受験者の上位70%に入ることは難しくないはずです。そして、国家試験本番のための実践的対策を積極的に行っている薬科大を選ぶことも大切です。事実、試験対策が充実した大学の卒業生は、大学自体の偏差値に関わらず高い合格率を出しています。
当サイトのトップページでご紹介した大学に関していえば、偏差値的なレベルに関わらず「国家試験対策に非常に熱心な大学」であることを確認しております。現在の偏差値は40~50という層の受験生がトップランクの大学に行くのは、確かに難しいかもしれません。ですが、それならそれで中程度のレベルに属する大学に入って国家試験に向けて真摯に勉強すれば良いのです。試験対策に積極的な大学であれば、先生方も質問に答えてくれるでしょうし、何かと気にかけてもらえます。
薬学部進学の目標はあくまで国家資格への合格。偏差値やブランドネームも確かに大事ですが、まずは資格試験に強い薬学部を目指してみませんか? 結局のところ、薬剤師免許を獲得した人こそが勝利者なのですから。
薬学部を卒業後、薬剤師として5年間働くが職場に馴染めず、体調を崩して退職。約1年間の自宅療養の後、薬剤師として復帰。自分と同じように薬剤師復帰を目指す人や、薬剤師になりたい学生・受験生を応援するべく情報を提供してます!