今年2月に実施された薬剤師国家試験の合格率を大学別にまとめました!
※厚生労働省医薬・生活衛生局のデータを参考
薬剤師になるためには薬剤師国家資格が必要です。この資格を得るには、厚生労働省が毎年実施する薬剤師国家試験に合格しなければなりません。
また、薬剤師国家試験を受験するにも、薬剤師法第15条の規定により「6年制薬学過程を修めて卒業した者」に限られます。
※薬剤師国家試験の日程や詳細については厚生労働省のホームページをご覧ください
厚生労働省(薬剤師国家試験)
下記は2023年2月に実施された薬剤師国家試験の合格者数と合格率になります。
合格率の数値は六年制新卒のデータを参照しています。
既卒者は働いている方や予備校生など学習環境がその人個人の生活環境に依存してしまい、あらゆる面で条件が異なってしまうので、同じ環境下での合格率を見るため新卒者に限定してご案内しています。
大学名 | 合格者数/受験者数 | 合格率(%) |
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東京理科大学薬学部 | 83/95 | 87.37% |
城西大学薬学部 | 127/140 | 90.71% |
横浜薬科大学 | 174/217 | 80.18% |
城西国際大学薬学部 | 35/71 | 49.30% |
高崎健康福祉大学薬学部 | 61/68 | 89.71% |
千葉科学大学薬学部 | 32/57 | 56.14% |
慶應義塾大学薬学部 | 129/144 | 89.58% |
昭和大学薬学部 | 158/166 | 95.18% |
国際医療福祉大学薬学部 | 103/111 | 92.79% |
昭和薬科大学 | 194/233 | 83.26% |
北里大学薬学部 | 215/247 | 87.04% |
星薬科大学 | 211/233 | 90.56% |
東京薬科大学 | 328/368 | 89.13% |
東邦大学薬学部 | 208/233 | 89.27% |
帝京大学薬学部 | 231/254 | 90.94% |
日本薬科大学 | 54/67 | 80.60% |
※一覧表は厚生労働省医薬・生活衛生局より発表されたデータを参考にしています。
>>第108回薬剤師国家試験の結果について
なお、昨年の合格率一覧表をご確認したい方は『第107回薬剤師国家試験の合格率一覧表』をご覧ください。
薬剤師国家試験の受検者数の推移 | ||
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平成21年~22年は薬剤師養成課程の移行(※)により受検者数が下がりはしたものの、平成23年から右肩上がりになり、平成27年には15,000人近くまで上昇。翌年は若干下がったものの、平成29年は13,000人をキープしています。 |
薬剤師国家試験の合格率の推移 | ||
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平成29年の合格率は70.6%です。数値がアップダウンしている箇所は、4年制から6年制移行時(平成20年~24年)のため、参考にはなりにくいですが、6年制移行だけ(平成25年~29年)で見ると、平均60%~70%前後。合格率としては高い方なのでしっかりと対策と準備をして挑んでください。 |
薬剤師の人数の推移 | ||
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薬剤師になる方は毎年右肩上がりとなっています。4年制から6年制移行時は、受検者数・合格率ともに影響を受けていましたが、薬剤師の数は順調に推移しています。今後は医療業界の中でもより専門性が求められる薬剤師の存在は、需要と供給のバランスも影響し、郊外・地方では人材難のため貴重な専門職となっていくでしょう。 |
いかがでしたでしょうか。過去の推移をみても薬剤師を目指す人は年々増加し、合格率も直近では70%前後をキープしていますので、今後も増えていく傾向にあるでしょう。人気が高い薬剤師はどうすればなれるのか、これから薬剤師を目指す受験生や生徒のみなさんに概要をご紹介しておきます。詳しく知りたい方は『薬剤師になるにはどうすればいいのか』をご覧ください。
なお、今回は薬学部に入るための判断材料として「薬剤師国家試験」に関連する情報をご紹介しましたが、決め手となるのはそれだけではありませんよね。各大学や自身の勉強のレベルを図る"偏差値"もその1つです。こちらも毎年変動していますので受験生は常にチェックしてきましょう。詳しく知りたい方は『学科別で確認!関東圏の私大薬学部の偏差値』をご覧ください(河合塾の最新版データを参考)。
薬学部を卒業後、薬剤師として5年間働くが職場に馴染めず、体調を崩して退職。約1年間の自宅療養の後、薬剤師として復帰。自分と同じように薬剤師復帰を目指す人や、薬剤師になりたい学生・受験生を応援するべく情報を提供してます!